フラメンコは、スペインのアンダルシア地方に起源を持つ、情熱的で表現力豊かな音楽とダンスの形式です。ギター演奏、歌（カンテ）、ダンス（バイレ）、手拍子や足拍子などのリズム打ち（パルマス）が組み合わさって演じられます。フラメンコは、スペイン文化の象徴的な一部であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
そんなフラメンコを本場スペインで楽しみたい！そう思い実際にスペインのマドリードとバルセロナのフラミンゴショーを見に行ってきました！
マドリードのフラメンコショーの特徴
マドリードのフラメンコショーは、技術的に高度で情熱的な演奏、歌、ダンスが特徴です。演者たちはしばしば即興で演じ、その場の雰囲気や観客の反応に応じてパフォーマンスを変えることもあるのだとか。
多くのタブラオやショーハウスは、観客が演者と近い距離でフラメンコを体験できるように設計されています。この親密な設定は、フラメンコの情熱的なエネルギーを直接感じるのに理想的です。
今回私が行ったフラメンコショーもこれらの特徴に沿った、とても素晴らしいパフォーマンスと親密な雰囲気を持ち合わせていました♪
マドリードの小さなショーハウス
Essential Flamencoは、マドリードにある、バーを併設した小さなショーハウスです。
このショーハウスでは100年以上の歴史を持つ洞窟のような空間、カマリタス(ジプシーコミュニティによって住居として利用されていた)でフラメンコショーを鑑賞することができます。
およそ1時間３０分の構成となっていて、最初の２０分は、併設されているバーラウンジで1杯のウェルカムドリンクがいただけます。
迎えてくれるスタッフさん達もとってもフレンドリーで優しいので、英語やスペイン語が完璧ではなくても安心です☺️
ショーが始まるまでの間、ラウンジでフラメンコの音楽を聴きながら美味しいサングリアをいただきました！本場のサングリアはグラスがおっきくて、砂糖がシャリシャリしていてとっても美味しい♡
飲みきれなかったドリンクはショー会場に持って行くことができました。美味しいお酒を飲みながら大迫力のショーを鑑賞できるのも魅力です。
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フラメンコの歴史〜パフォーマンス開始前のレクチャー〜
ショー会場である洞窟のような空間、カマリタスには、ステージを囲むように客席が並んでいました。各客席にはドリンクホルダーが付いていたので、グラスを置いてくつろぐことができます。
ショーが始まる前の10分間ほど、フラメンコの歴史、ルーツや起源について、地図や写真を用いた説明がありました。英語での説明の後に、同じ内容をスペイン語でも繰り返してくれます。また、ゆっくりとした口調で話してくれますので、英語に自信がなくても楽しめました☺️
フラメンコの歴史についてのまとめ
フラメンコは、スペインのアンダルシア地方に起源を持つ音楽とダンスの形式で、18世紀後半にその初期形態が見られるようになりました。フラメンコの歴史は、多様な文化的影響の融合と変遷の結果です。
フラメンコは、ロマ（ジプシー）のコミュニティで発展したと広く信じられていますが、その起源はより複雑で、イスラム教徒、ユダヤ人、キリスト教徒の文化が混じり合ったアンダルシアの多文化的背景に根ざしています。
フラメンコはもともと、家族や親しいコミュニティの集まりで演じられる、非常に私的な表現形式でした。19世紀に入ると、カフェ・カンタンテ（歌とダンスが披露されるカフェ）が登場し、フラメンコはより公共の場で演じられるようになり、広く人々に受け入れられるようになりました。この時期には、フラメンコギターの技術も発展し、フラメンコ音楽の重要な要素となりました。
1869年から1910年頃までの期間は、フラメンコの「黄金時代」と呼ばれます。この時期には、フラメンコが芸術として確立し、多くの伝説的なフラメンコアーティストが現れました。
20世紀に入ると、フラメンコは国際的な注目を集めるようになりました。フラメンコの形式も多様化し、伝統的なスタイルから革新的な表現まで幅広く展開しています。今日では、フラメンコはスペイン国内外で高く評価されており、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
フラメンコの歴史は、スペインの文化的アイデンティティの重要な部分であり、異なる文化間の交流と融合の豊かな例を提供しています。その情熱的な音楽、感動的なダンス、そして即興性は、多くの人々を魅了し続けています。
Essential Flamencoによるパフォーマンス
パフォーマンスは歌い手、楽器奏者の男性が4人、女性ダンサー2人、男性のダンサーが1人という構成で行われました。レンガ製の洞窟ステージは優れた音響効果があるので、アンプやマイクなどは一切使用せず、アーティスト達の純粋かつ奥深く、感情豊かなフラメンコパフォーマンスを楽しむことができます✨
約1時間のパフォーマンスでは、各ダンサーのソロパフォーマンスや、歌い手、ギター奏者を中心としたパフォーマンスなど、全てのパフォーマーたちの技術を堪能することができました。もちろん、全パフォーマーで行われるパフォーマンスは大迫力で、ステージに手の届いてしまう距離で楽しむことができる、他では経験できない感動を味わえます！
少人数のライブハウスだからこそ、思いっきり歓声を上げられるのも嬉しいですよね♪他の観客達との距離が近いのも魅力の一つです。
まとめ
Essential Flamencoは「エル・ミステラ」として知られている踊り手、ホアン・マヌエル・ロドリゲス・ガルシアによって運営されているタブラオです。マドリッド中心地にあるディスコテカ・トレロにあります。
有名なショーを見に行くのも勿論OK！しかし、少人数しか収容できないスタジオで楽しむパフォーマンスでしか味わえない感動があります⭐️是非、マドリードに行く予定がありましたら、essential flamencoのパフォーマンスを見に行ってください！
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